キネシオロジー/スリーインワン&レイキ                          from シドニー 時々日本
去年秋、日本の本屋の平場を圧巻していたのがハーバード大学 マイケル サンデル氏の哲学講義『ハーバード白熱教室 講義録 上
NHKが放送したとかで流行っていたらしい。


哲学そのものに興味があるかどうかは別としても、それをわかりやすい事例に置き換え、生徒と教授、あるいは生徒同士の議論による授業のあり方は、とても興味深い。

個人的には、クラスの作りとして、とても惹かれる。
私自身も、こういう中で育ってきた気がするし、出来るだけそういうクラスを提供できればと思う。
カウンセリングにしても同じ。

大事なことは、正しい一つの答えを当てることではなく、人の考えを聞きながら自分も考え、そして"みんなの結論"にたどり着いてゆくこと。

自由な発言のしにくい日本のクラスだが、小学生でも、先生がこのようなスタイルを取り入れるなら、生徒はもっと活発になるだろうし、何より"考える人"は育つと思う。
ただ、先生の能力/手腕は問われる。

それは、家庭内でのちょっとした会話や、職場でのやりとりにも同じことは言えると思う。

海外でクレームをすると、必ず最後にこういう。
"Are you happy with that?"

「あなたはしあわせか?」とは聞いていない。ま、ある種そうだけど。
「これでいかがですか?」「ご満足いただけますでしょうか?」
と聞いているのだと。

人間最後は、正しいかどうかよりも、納得するかどうかで、そのためのプロセスは重要だ。

でも、時代は忙しくて、すぐに結論/結果だけを求めたり、何か正しいかを議論しようとしたりしてしまう。

大いなる自戒も含め、このプロセスを大切にしたいと思う。



授業の様子は、至る所で、無料で見られ、いずれも"justice"もしくはMichael Sandel'で検索するとすぐに見つかる。

◆youtube


最近気づいたのだが、上の映像の真ん中をダブルクリックしyoutubeのページへジャンプ、画像右下、再生回数の少し下の矢印にカーソルを合わせると"インタラクティブなキャプション"と出るので、それをクリックすると、画像と同じペースで英語字幕が表示される。

これは、オバマ氏などのスピーチを聴くにも、便利だ。
願わくば、キャプションも一緒にダウンロードさせてくれると良いのだけれど・・・


iphone, ipad, ipodをお持ちなら、
◆itunes Uでも、同様のものが全て無料でダウンロード出来る。


◆TEDのこれだけは、"view subtitleをクリックすると、21カ国語の字幕が選べる。



これらを全て動画付き日本語で解説してくれているのが
◆VISUALECTURE

VISUALECTUREがさらに興味深いのは、これをまとめてつくった電子本(pdf)
Sandel氏を含む9人の哲学者について簡単にまとめ、自分がどの哲学者に考えが近いかの診断が出来たりする。

◆内容をじっくり、繰り返し読みたい向きには、講義録が出版されている。



あなたは、どんな印象をお持ちだろうか?
是非お聞きしたい。


Michael Sandel氏のハーバードのホームページはこちら。

この"Justice"のホームページも立ち上がっている。

いずれも英語だが、興味のある方は是非。

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【2011/01/02 20:58】 | 心の栄養~本・映画・ドラマ
【タグ】 考える  白熱  
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きっかけは、誰かのblogだったかも知れない。

なぜか「読まなくては!」と思った。


物乞う仏陀 (文春文庫)
物乞う仏陀 (文春文庫)

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絶対貧困
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2002年、25才だった筆者が仕事を辞め、東南アジアの物乞いの中で一緒に暮らし、時にはスパイまがいのことをしながら、

なぜ彼らは物乞いをしているのか?物乞い生活をするに至った経緯、さらにはマフィアとのつながりなどをリポートしたドキュメント。




ページをめくるたびに衝撃が走る。

ただ、ただ、圧倒された。

読むのをやめられない。


"物乞い"にもクラスがある。

いかに見た目に哀れを誘うかが勝負!?

単に"年老いた女性"というだけでは人目を引けないため、乳飲み子を抱える。

その子どもは、"レンタル チルドレン"

マフィアから貸し出されるのだそう。



一方子供も"レンタルチルドレン"として活躍できるのは5才まで。

5才を過ぎると別の役割を与えられる。

女の子は、子供ながらも売春婦として。

ある男の子は、ヤクの売人として。

そして、そうでない子供は、臓器を売られ、また、手足を切り落とされ、より"哀れ"を誘える立派な乞食としての役割を与えられるのだとか。

そういった子供達は、そもそも、誘拐されてくるか、もしくは売買されてくる。




そんな実態を知ったところで、私に何が出来るのか、正直わからない。

それでも、ただ知りたいと思った。



筆者は書く。



物乞い達にお金をあげても、マフィアに渡るだけ。

何の解決にもならないのだから、あげない方がいいという意見もある。

しかし、その殆どをマフィアに取り上げられたとしても、彼らはそのわずかなお金がなければ、今日食べていけないのだ。


と。



筆者のホームページはこちら



物乞う仏陀 取材写真 ページ




同じ著者によるこちらは、それまでの経験を講演したときのもの。


絶対貧困

どちらか1冊なら、ルポがそのまま書かれている物乞う仏陀 が、圧倒的にお勧め。



入口は単なる興味でも良いと思う。

とりあえず一度読んでみて欲しい。



よければ、あなたの感想もお聞かせください



yuu



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【2009/11/24 10:35】 | 心の栄養~本・映画・ドラマ
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24日から上映が始まった映画、『沈まぬ太陽』を見た。


途中休憩を10分挟み、3時間40分の上映。

寝てしまうかも!?と思ったけれど、なんの、見入っているうちに終わってしまった。



良くできていたと思う。



最後のナイロビの壮大な草原そして"沈まぬ太陽"の映像は、圧巻。



この社会は、如何に自然の摂理を無視して成り立っているかを感じさせられる。

感じさせられるけれど、現実問題として、単に「理不尽だ」と叫ぶだけなら、むしろやらない方がマシで、そこをいかに自分の中でバランスさせ、どう泳ぎ切るかが、大きな人生の選択でもある。



シドニーへ行ったとき、景色が壮大すぎてカメラになんか収まらないと、何度も思った。

すばらしい景色であればあるほど、あのフレームになんてとても入りきらない。

しかし、ナイロビの草原は、およそその比ではなかった。



大地を、地球を、その命の根源を感じさせられた。



人間はちっぽけだと、そう言われた。



でも、だからといって、皆が草原で、自然のままに暮らせるわけでもない。

現実問題、多くの人が、そんな生活にはとうてい戻れないと思う。



石井光太氏の「物乞う仏陀」や「絶対貧困」に出てくる人たちは、手や足や、いろんな臓器が無かったり完全で無くても、そして、心理的にも決して幸せとは言えないかも知れない状況の中でも、あるいは、絶望の中でも、人は何十年も生き続ける。

「どうしてそんな風に生きていられるんだろう?」

という疑問への答えが、ナイロビの壮大な景色の中にあったように思った。





この映画を見ていて、若い人たちは

「何でさっさと会社を辞めないんだろうか」

「そんなにしてまでしがみついている意味がわからない」

そんな風に考えるのでは?

と、過ぎった。

今の時代ならそうかも知れない。



私自身も、会社員時代、役員会で名指しでポジションを非難された経験がある。(らしい)

「なぜこいつがここにいる?」と。

あの手この手で、ポジションから外そうとされたことは、知っている。

ヒラだし、別に、組合をやっていたわけでもなかったのだけれどね。

そんなに気になるのね~と思ったりして!?



最後に恩地がナイロビに行くとき、

私が妻なら

「子育ても終わったし、私も行ってみようかな」

と言ってみたかもな・・と。



そして、結局の所、人間としてみるなら、良い人生を送ったと言えるのではないかとも思う。



この原作にはモデルがあると聞く。

是非、ご本人の感想も聞いてみたいものだ。


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【2009/10/28 20:52】 | 心の栄養~本・映画・ドラマ
【タグ】 映画  山崎豊子  
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いつものように、日本でぶらぶら本屋を歩いていたら、ふと目に入った本がこれ。




ある年以上の年代には、”はらたいら”と言えば『クイズダービー

そういえば、いつからかプッツリと見なくなった。
いやいや、単に番組が終わったからか?

定かではない。


なんと彼は、「男の更年期」に悩まされていたのだそうで、そのときの状況や心境がエッセイとして綴られている。
それを支えた奥様の談話もあり。


女の更年期」は有名だし、ある種の市民権も得ている。

男の生理」はギャグには使われても、本気にはされない。

しかし、そろそろ市民権を得ても良いのではないかと思われる、「男の更年期


数えの43才前後、男の大厄でいろんな目にあった人は、何人も見てきた。
"厄"というのは、いろんな意味で"変わり目"ということなのだと思う。

60才で定年退職して、体調が変わる人も多い。(妻もね・・)
しかし昨今、定年は60とは限らない。

50才前後というのも、男の大きな節目になりつつあるように思う。
それは、社会的にも、プライベートでも、もっとプライベート!?でも。

はらたいら氏は49才で更年期になったのだそうだけれど、女性同様、男性だってみんなが同い年でなるわけではない。
女性だって、更年期障害がきつい人もいれば、気づかなかったような人もいる。
ひとそれぞれ。

これまでのように気持ちが前向きになれなかったり、体力の衰えを感じたり、
同じようにやっていてもうまくいかないと感じたり。
そして、だからこそ、焦ってみたり。
焦るものだから、余計にあれもこれもが空回りしてみたり。

「どうも、これまでの自分と違う」

「思うようにならない」

「そんなはずは・・」


こんな時

「んなもん、根性がたりんのじゃー。気合い入れていかんかい!気合い入れてー!」


とやってきたのこが、これまでの多くのやり方だけれど、

「いや、そうなんだけど、わかってるよ。わかってるけど・・」

と、根性論だけではもはや乗り切れなくなってくる。



まずは、

男にも更年期があるんだ

と知っておくと、それだけでも良いかも知れない。

「甘えるな」!?
「怠けてるだけ」!?


まぁ、そうとも言えるのかも知れない。
し、言えないのかも知れない。

少なくとも、そろそろ何か方法を変えた方が良いかもしれませんよ

というお知らせが来ているのは確かなんじゃないかと思う。

それは、物理的にも、心理的にも。


更年期かどうか?

というのは、あくまでも「更年期というラベルを貼るかどうか」
ということでもあるので、そうこだわることはないとも思う。
でも、ラベルがつくことで安心するなら、お医者さまに行ってみると良いかも。


まずは、「ぼくもそろそろ更年期!?」そう思ったり、気づいたところで、

「なるほどね~」

と思い、

「俺も mature になったねー」

なんて言えたら、よいのさ♪
(つまり、受け入れるってことですー あきらめる・・ではありません、あしからず。)


そういえば、日本でマッサージに行くと、平日の昼間にも関わらず、
スーツ姿のナイスミドル(古(_ _))がたくさんいることに驚き!
(むしろ週末は少ない)
まー、就業規則はともかく、そういう味をしめちゃったのねと。
いんじゃないでしょっかー

もちろん、身体だけでなく、心もほぐせると良いですね。

まだまだ、日本男児は「男は黙ってサッポロビール」(古すぎ!?(_ _))なところもありますから。

「男の子は泣いちゃダメでしょ」

「怒っちゃダメでしょ」

「暴力はダメでしょ」

そう、知らないうちに感情を表に出さないようにしつけられているのです。
(女の子も似たようなものだけど)
だから、いざ出したいと思っても、どんな風に出して良いのか?
どうしたら、出したことになるのかさえ、わからない。

だから、妻から
「いってくれなきゃわかんない」
と言われたって
「こんなに言ってるのにー」

身体ほぐしはマッサージに。
心ほぐしは、LOTUS HOUSE に来てくださいね。

さて、
そういえば、NHKでドラマ化された「ツレうつ」も、結構お勧め♪



over 40、生きる知恵の一つに入れておいてくださいな。

see you
yuki


【2009/06/26 22:00】 | 心の栄養~本・映画・ドラマ
【タグ】 更年期    
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「レーガン以来、"ダブル"を使っているんだ。 」



アメリカ大統領暗殺23分前からの出来事を、8人の視点それぞれから追う。

息も切らさぬスピード感で、ちょっと見のつもりが、気づいたら終わりまで見てしまった。



"EAGLE"? "POTUS"? 本物はどっち!?

バーンズのカーチェイス・シーンは見物だが、そのメイキングはさらに見物。

ストーリーには、ケネディ暗殺時と同じような政治的背景も見え隠れする。

結局犯人グループは誰だったのか?

目的は何だったのか?

何も説明しないまま、終わってしまうあっけなささえ、すごい。



鶴瓶似の、味のあるおじさん。

岡田准一似の犯人の一人。

役者もひとりひとり、とても味がある。

(ドラマ「SP」ファンなら、きっとこれは好きなはず!!!)



【オフィシャルサイト】 日本語



youtubeで、いくつかのシーンが見られます。













それにしても、大国の要人は、常にこのような緊張感に曝されているのだと、改めて痛感した。

オバマなど、この比ではないのかもしれない。

その精神力だけでも、すでにすごい。



日本の要人に、果たしてこの緊張感があるのだろうか?








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【2009/03/15 20:00】 | 心の栄養~本・映画・ドラマ
【タグ】 映画  
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